社会人になり、世の中の色んな面を見てしまったからこそ、心理カウンセラーになりたい!と思う人はけっこう多いと思います。私もそのうちの一人でした。もうすっかり社会人になってしまったし、今からではもう手遅れ…なんて思っている方は必読ですよ!社会人になってもまだまだ心理カウンセラーになることはできます!
それでは、社会人が心理カウンセラーになるには、どんな方法があるのでしょうか。順に見ていきましょう!
社会人からでも心理カウンセラーになれる!
心理カウンセラーには、どのようなイメージを持っていますか?やっぱり、悩みや苦しみを抱えている人の話をじっくりと聞いて、気持ちを楽にしてもらう、その手助けをする人、というイメージでしょうか。
人の心を扱う心理カウンセラーになるには、いくつもの方法があります。というのも、「心理カウンセラー」という資格があるわけではないからです。そして、そういう意味では、社会人をしていても、年齢制限なくいつからでも心理カウンセラーになれます!
資格なしで心理カウンセラーになるには
「心理カウンセラー」という資格が存在しているわけではないので、たとえ何も資格を持っていなくても、いつでも心理カウンセラーを名乗って仕事ができます。もちろん、実際に仕事をしていくための知識やスキルは必要になります。そのために、例えば、
- 心理学系の書籍を読んで、心理学やカウンセリングの知識を身につける
- 通信講座などで心理学やカウンセリングの基礎知識を身につける
といった方法がありますね。十分に知識とスキルが身についていれば、それだけで相談者も増えるでしょうから、特にこれといって資格は必要ないかもしれません。ただ、相談者の方に自己紹介をするときに、「心理カウンセラーです」と名乗ったとしても、「無資格なの?」と不安に思われるかもしれないので、はじめは信用を得るのは難しいかもしれません。
つまり、いつでも心理カウンセラーにはなれますが、
- 相談者の方の信用を得るため
にはやはり、何かしらの資格があったほうがいいでしょう。それなりの収入を得ようとするならばなおさら、です。
資格をとって心理カウンセラーになるには
資格を取る方法もさまざまです。通信講座で取る方法と、通学してスクーリングで取得する方法があります。
通信講座で心理カウンセラーの資格を取る
民間団体が、心理系の資格はかなり色んな種類のものを出しています。ざっと、見てみると、
まだまだあります…。各資格が気になる方は、各種資格の講座のページをチェックしてみてください。カウンセラーといっても、何に特化して勉強したいか、によって取得したいと思うものは異なりますね。いずれも、修了に要する期間は数ヶ月です。
例えば、産業心理カウンセラーであれば、会社でのメンタルヘルスケアについて勉強するので、カウンセリングだけでなくキャリアカウンセリングや職場環境の改善まで学べます。また、メンタルケアカウンセラーは、公的学会資格なので履歴書にも記載できるというメリットがあるようです。
スクーリングで心理カウンセラーの資格を取る
通信ではなく、学校に通ってスクーリングという形で民間資格を取るという方法もあります。例えば、
などが、心理学を学ぶスクールとしては代表的です。各スクールによって取得できる資格は異なります。日本心理カウンセラー養成学院であれば、
- 認定交流分析療法士
- 認定アートセラピスト
- 認定コミュニケーションインストラクター
- 認定心理カウンセラー2級・1級
- 認定インナーチャイルドファシリテーター
- 認定メンタルヘルス指導員
があります。かなり種類は豊富ですね!続いて、日本心理学アカデミーであれば、
- 心理コンサルタント
- 心理カウンセラー初級/中級/上級
- トークコーディネーター
- メンタルトレーナー
- チェンジトレーナー
- 離婚セラピスト
- ダイエットコンサルタント
こちらも幅広い資格があります。ダイエットコンサルタントは、いまいち心理カウンセラーでないような気もしますが、実はダイエットも、心理学的にアプローチすれば成功しやすい場合があります。そして、ヒューマンアカデミーでは、
- 米国NLP協会認定NLPプラクティショナー
- 米国NLP協会認定NLPマスタープラクティショナー
- 米国NLP協会認定NLPビジネスプラクティショナー
- 米国NLP協会認定NLPビジネスマスタープラクティショナー
- TA(交流分析)カウンセラー
- TAトレーナー
- メンタルヘルス・ケアカウンセラー
があります。ヒューマンアカデミーは、NLP資格が充実しているようですね。特に、米国NLP協会認定NLPプラクティショナー講座は、人気のようです。最近、NLPがコミュニケーション力のアップやモチベーション向上に良いということで、流行っています。
本屋にもNLP関連の書籍はたくさんありますね。NLPの本場の米国の協会が認定している資格とのことで、履歴書でのアピールにもなりそうです!
臨床心理士または公認心理師資格を取る
資格を取るなら、
- 比較的認知度の高い「臨床心理士」、あるいは
- 心理カウンセラーとして初の国家資格である「公認心理師」
を取る、という方法もあります。
臨床心理士は民間資格ですが、心理カウンセラーの中では唯一、受験資格として指定大学院の修了が課せられていますし、これまでに医療や教育の現場で活躍してきた実績があります。また、公認心理師は誕生して間もない資格ですが、心理カウンセラーの資格としては唯一の国家資格です。つまり、どちらも、社会的に信用されている資格です。
社会人が心理カウンセラーとして収入を得て生活していくには、この2つの資格のどちらか(あるいは両方)を取ることが、理想的な方法だと思いますが、受験資格を得るには、大学院で2年間勉強したり、心理系学部の大学に編入が必要だったりして、ある程度の時間と費用(と覚悟…)が必要になります。
公認心理師の資格取得については、「現役公認心理師が解説!大卒社会人が公認心理師の受験資格を得るルート!」も参考にしてみてください。時間もお金もそれほどかけられない、という場合は、これまでご紹介した他の資格を取り、あとは実力をつけていくことで就職や開業することも不可能ではありません。
まとめ
社会人が心理カウンセラーになるには、まず大きく分けて
- 心理カウンセラーの資格を取らず、書籍や講座で知識・スキルを身につけていく
- 相談者の信用と得るために心理カウンセラーの資格を取る
の2通りがありました。心理カウンセラーの資格としては、
- 通信講座で取れる資格
- スクーリングで取れる資格
- 大学院修了や大学卒業が必須となる、臨床心理士と公認心理師
の3パターンがありました。
自分が置かれた状況や叶えたい夢によって、どの方法がベストなのか、少し考えてみてみましょう。とても悩む決断だと思いますが、それを乗り越えて臨床心理士と公認心理師の資格を得た私自身は、当時を振り返ってみても、この決断は間違っていなかったなと思えています。皆さんにも進んでみたい心理カウンセラーの方向性が見えますように…☆彡