心を支える仕事って?大きく分けたら3種類!

誰かの心の支えになりたい。それを仕事にすることができたらもっとすばらしいな。そのように考えている人は多いのではないでしょうか。

私もそのうちの一人です。臨床心理士になる勉強をしていると、誰かの心を支える仕事は、意外とけっこう幅広くあるんだ!ということに気づきました。そして、ストレスの多い現代社会には常に”支える存在”が求められている、という事実も肌で感じています。

知らなかった仕事もあるかもしれませんよー!大きく分けると3種類になりました!それでは早速3種類の「心を支える仕事」を見ていきましょう!

やはりカウンセラー!働いている場所別!

カウンセリングルームや病院のカウンセラー

心を支える仕事、と言ってまず思いつくのは「カウンセラー」、なかでもカウンセリングルームに所属するカウンセラーや、病院で働くカウンセラーではないでしょうか。

このような場所で働くカウンセラーは、資格を持っています。

病院であれば、

  • 間違いなく「臨床心理士」

民間のカウンセリングルームであれば、

  • 産業カウンセラー
  • メンタル心理カウンセラーなど通信講座で得られる資格

のような感じです。

病院であれば結構重い精神疾患の患者さんの話も聴きますが、一般的なカウンセリングルームであれば、病気というより日常で困っていることを話すレベルが多いので、どこで働いているかによって、心の支え方もさまざまです。

資格によってその知識量や経験もさまざまですが、専門の資格を持っている分、それぞれの専門の分野で相談者の心を支えることができるでしょう。

企業のカウンセラー

企業の中にも、従業員の心を支えるためにカウンセラーはいます。

カウンセラーが常駐しているのは限られた大手の企業だけですが、週に一回だけ、とか、申込みがあったときだけ、という形で契約している会社からカウンセラーが来ていることも多いです。

働く人たちには今、心の支えが本当に必要です。というのも、独立行政法人労働政策研究・研修機構の「職場におけるメンタルヘルス対策に関する調査」によると、

  • 過半数の事業所でメンタルヘルスの問題のある正社員がいる
  • その人数は増加傾向

という報告がされています。また、めまぐるしく変化する世の中についていくために企業も必死で、そのしわ寄せが従業員に来ていて、余裕の無さから

  • 過重労働
  • セクハラ・パワハラ
  • 職場内のいじめ

などを引き起こしています。

そしてそれらが結果的に、うつ病や適応障害などの精神疾患に結びついて休職者が出たり、最悪の場合、自殺者が出るのです。

そうならないように、予防的な活動が必要とされていますし、早期発見・早期対処、再発防止に努めるという重要な役目を担っているカウンセラーです。

スクールカウンセラー

スクールカウンセラーは、その名の通り学校で児童、生徒の心の支援をします。文部科学省のこちらのページによると、現在、

  • 全国の中学校の4校に3校の割合でスクールカウンセラーが一人設置されている
  • 一人で複数校を掛け持つため、週一回くらいのペースで一校を訪問

という状態のようです。

不登校やいじめなど、学校でも問題は山積しています。スクールカウンセラーとして働くには、

  • 臨床心理士
  • 精神科医
  • 大学教員

等の資格が必要なため、相当な臨床経験と専門性が必要になります。

生半可な気持ちではできそうにないですが、スクールカウンセラーになりたくて臨床心理士の資格を取るために大学院に進学する人も、けっこういます。私の周りにも数人・・・モチベーションも高いですね。やはりやりがいはあるようです。

子どもの心の発達

児童相談員など

さまざまな名称があるので整理しづらいのですが、「児童相談員」というような名称のものは、知的障害や発達障害などの障害を抱えた児童たちを支援する仕事です。求人では、

  • 放課後等デイサービススタッフ
  • 児童相談員

のような名前で募集しているところが多いですね。

仕事の内容としては、基本的に子どもたちと一緒に遊んだり、宿題を見てあげたり、というのが中心のようです。体力も使うためか、心理学を学ぶ若い学生や大学院生がアルバイトとして働いていることも多く、「疲れたー!今日はよく遊んだなー!」とバイト終わりに言っていたりします(^o^;)

日常生活に困難を抱えた子どもたちの心の発達の支援をしたいと考える人には、おススメのお仕事です。

電話相談員

いのちの電話

「いのちの電話」は、自殺予防を目的とした電話相談として有名ですね。全国の自殺名所にはよく、いのちの電話の電話番号が載った看板があったりします。私も実際に見たことがありますが、見てみると、「あー、ほんとにここで人が死ぬんだな・・・」となんともいえない気持ちになります。

自殺をする方は、本当にそのさいごの瞬間まで、心のどこかで「生きたい」と思っていると言われています。だからこそ、電話をかけてみようと思うのですね。しかし、その相談員が不足しているのが現状です。

いのちの電話相談員のなり方はこちらのページに詳しく記載がありますが、

  • 完全無報酬(つまりボランティア)!
  • 2年間の研修!

というのが、大きな壁、ですね。ボランティアなので、正確には「仕事」と言えるかどうかという問題はありますが・・・。とにかく、本当にやる気のある人でないとできません。しかし、この仕事での経験は何物にも代えがたいはずです。まさに、人の心を支える仕事。それだけの労力をかけることができる人は、ぜひ挑戦してほしいです。

まとめ

心の支えになる仕事には、

  • それぞれの専門性を発揮し病院・企業・学校で活躍するカウンセラー
  • 子どもの心の発達を支える児童相談員
  • 完全ボランティアではあるがやりがいの大きい、いのちの電話相談員

といった3種類がありましたね。ほかにも、少年院といった矯正施設など、まだまだありますが、人の心に寄り添うため、非常にやりがいがあります。勉強すべきことも多いですが、そのリターンは大きいはずです!

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