心理学に興味があるという人は多いと思いますが、これまで全く学んだことがなければ何から手をつけていいのかわかりませんよね。しかも、社会人だと、毎日仕事や家庭の用事で大忙しで、自由な時間も少ない…。
ですが、それでも心理学を学ぶ方法はたくさんあるんです!
手近な方法からはじめて見ると、心理学が新たな世界にいざなってくれること間違い無し!社会人で心理学を学ぶにはどうすればよいのか、おすすめの方法を4つご紹介します。それでは早速、その4つの方法を見ていきましょう!
心理学関連の本を読む
好きなジャンルを見つける
心理学を学ぶのに一番手っ取り早い方法が、心理学の「好きなジャンルを見つける」という方法。
心理学に興味があるのであれば、すでにたくさん読んでるよ!という方も多いかもしれませんね。しかし、心理学とはいってもさまざまです。発達心理学、臨床心理学、実験心理学、交通心理学なんてものまで…!さらには「絶対にやってはいけない」とか「人を操る!」みたいな、ちょっと怪しいジャンルのものもあります。笑
自分の興味のある内容であれば、楽しんで学ぶことができます。まずは心理学関連の書籍をいろいろ読んでみて、好きなジャンルを見つけるという方法はおすすめです。
本屋の心理学コーナーで惹かれる本探し
都会の大きな本屋さんに行けば、「心理学」コーナーはかなり充実しています(棚の二列、三列にわたってずらりとならんでいます)。ちなみに、私はそのコーナーに行くと、1時間なんて5分に感じるくらい、時間を忘れて読み漁ってしまいます…そして大量購入…。
専門的な学術書から読みやすい新書まで幅広いので、うろうろしてみると、「なんだこれは!読んでみたい!」と好奇心をそそられる一冊に出会えるかもしれません。
その本が運命の出会いとなって、さらなるその後の学びにつながるかもしれませんよ!
セミナー・ワークショップに参加する
心理学関連のセミナーやワークショップは、全国各地でたくさん開講されています。
- コミュニケーション・人間関係でもう悩まない!
- コーチングスキルの活用で人材育成!
- マインドフルネス瞑想でストレス解消!
- NLPトレーニングで本気で自分を変える!
というようなものです。
例えば、日本メンタルヘルス協会が実施している一日体験コースは、2.5時間の有料(3,500円)ですが、その価値は十分にあるなと思えるセミナーの一つです。
難しい内容は一切ありません。ただ、色んな意味で心が揺さぶられますし、自分自身のことや周りの人のことを、心理学の視点でいろいろと考えさせられます。
体験コース終了後、講座の申込みを強制されたりすることはないので、安心です(私は何も申し込みませんでした)。
セミナーやワークショップでは、専門家から話を聞くことができるので、本を読むだけでは学べないことが学べたり、もっと学びたい!とモチベーションが上がりやすいです。
また、同じく社会人で心理学に興味のある人が集まっているので、同じ思いを持っている人たちに出会える機会でもあります。セミナーやワークショップでさまざまな情報を得て、学びを深められる可能性が高いです!
大学/大学院に入学して学ぶ
もっと本格的に学びたいんだ!!という方は、当然ですが、大学や大学院に入学すると、心理学を学問としてしっかり学ぶことができます。
働きながら大学/大学院で学ぶ
働きながら学ぶには、通信制や夜間の大学/大学院が良いでしょう。
メリットとしては何よりも働きながらなので、経済的な基盤を保ったまま勉強に打ち込めますし、自分のペースで研究や勉強を進められるという点です。
ただし、以下の点で注意が必要です。
- 通信制は完全に自己管理で進める必要がある(入学は簡単でも卒業する人は結構少ない…)
- 夜間大学はほぼない。夜間大学院はあるが(筑波大学東京キャンパス社会人大学院や兵庫教育大学大学院など)、非常に数が少ないため、受験倍率が高い。
働きながら大学や大学院で学ぶという方法は、ないわけではないですが、非常に条件が限られていることに留意する必要があります。
仕事を辞めて大学/大学院で学ぶ
本気で学ぶには、この選択肢がベストです!
例えば、「臨床心理士になりたい」という明確な目標を持っているのであれば、受験資格を得るために指定大学院(または専門職大学院)の修士課程を修了する必要があります。
夜間コースのある指定大学院(先程も挙げた、筑波大学東京キャンパス社会人大学院や兵庫教育大学大学院など)も少ないですが存在するため、働きながら大学院で勉強する方もいますが、相当な覚悟と忍耐と自分を律する心が必要です…。
臨床心理士という資格を取得して、その道で生きていくという覚悟ができているのであれば、もはや背水の陣で仕事を辞めて2年間の修士課程を必死で頑張るほうが、結果的に最短ルートになるではないかと思います。
資格取得の勉強をする
心理学関連の資格は最近増えてきましたね。すべてではありませんが、ざっと
- 臨床心理士
- 臨床発達心理士
- 学校心理士
- 認定心理士
- 産業カウンセラー
- メンタル心理カウンセラー
- NLPプラクティショナー
などなど…。きっと、まだまだあります。
なお、心理関連・カウンセラー資格の待望の国家資格「公認心理師」が、2017年に誕生しました。(厚生労働省の公認心理師のページ)2018年に第一回の試験が実施されました。今後どうなるか注目しておく必要がありそうです。
ちなみに、心理カウンセラーの資格については、「社会人が心理カウンセラーになるには?今からでも間に合う方法!」でもう少し詳しく書いています。
また、公認心理師の受験資格については、「現役公認心理師が解説!大卒社会人が公認心理師の受験資格を得るルート!」、臨床心理士と公認心理師の両方を取得することについては、「臨床心理士と公認心理師の両方を取るべき3つの理由!そもそも違いは?」の記事をご参考にしてみてください。
まとめ
社会人で心理学を学ぶには、次の4つの方法がおすすめです。
- 心理学の好きなジャンルの本を読んでみる
- セミナーやワークショップに参加して実践的に学ぶ
- 大学や大学院に入学して本格的に学ぶ
- 心理系の資格取得の勉強をする
自分の興味のある本を読んだり、セミナーやワークショップでプロの話を聴いて実際的な知識や技術を深めると、さらに心理学への興味が湧くかもしれませんね。
そうなったら、より高みを目指して、大学や大学院で本格的に勉強したり、資格取得を目標に掲げて学ぶという方法も魅力的です。
いずれにしても、心理学は我々の日常に密接に関連している学問です。学べば学ぶほど味の出る、味わい深い世界をもっともっと、探索してみませんか。