臨床心理の大学院入試!予備校に通うなら3つのポイントを押さえよ!

臨床心理士指定大学院の受験を考えている方であれば、受験勉強をするにあたって予備校は選択肢の1つにあるのではないでしょうか。しかし、予備校に通うほうが良いのか、通わず参考書などで独学で勉強するのが良いのか、迷う人も多いと思います。

そこで、今回は予備校に通うことを考えている人に向けて、3つのポイントを押さえることをオススメします。それでは、早速その3つのポイントを見てみましょう。

臨床心理の知識をどれほど持っているか

まず1つ目のポイントは、持っている臨床心理の知識量を把握しておくことです。

臨床心理士指定大学院(臨床心理士の資格試験を受験するために修了する必要がある大学院)に進学するためには、大学院入試を受験する必要があります。受験科目はたいてい、「専門科目」と「英語」が必須となっています。これらの科目対策には、臨床心理の知識が必要になってきます。

専門(臨床心理)

専門科目とはつまり、臨床心理学です。しかし、臨床心理学に限らず心理学一般の知識も求められます。大学院入試ですから、大学院の進学時点で、心理系学部で習得できる臨床心理学・心理学の知識量を求められます。つまり、非常に広範囲な知識が求められますからゼロから独学で学ぶのはかなり難しい、ということです。よって、

  • 心理系学部を卒業している人であれば、独学で院試対策は可能
  • 心理系以外の学部卒の人には、独学での専門科目対策は難しい

ということが言えます。

自分のこれまでの学習経験に照らし合わせて、予備校に通うほうがよいかどうかを考えるとよいでしょう。

英語

専門科目にも同じことが言えますが、英語の試験は大学院によって出題傾向や内容がかなり異なります。よって、志望校別に対策を行わなければなりません。しかし、一般的に英語の試験は簡単ではありません!というのも、ただの英文ではなく、臨床心理学(あるいは心理学全般)に関する文章が英文で出題されることもあるからです!

例えば、相関分析(correlation analysis)や、認知行動療法(cognitive behavioral therapy)の英単語だけを見て、意味はわかりますか?英語という科目であっても、臨床心理に関連する専門用語の知識がものを言うことになります。つまり、

  • 英語が得意な人でも、心理学の専門用語の英単語を学ぶ必要がある
  • 英語が苦手な人は、専門用語も英語もしっかり学ぶ必要がある

ということになります。

ご自身の英語のレベルと、専門用語の英語の知識量を確認してから、予備校に行く必要があるかどうか考えましょう。

予備校のコストパフォーマンス

2つ目のポイントは、予備校に通う上でのコストパフォーマンスを考えることです。

費用

予備校にはかなりの費用(コスト)がかかります…

一例ですが、私が通っていた日本編入学院では、私は心理学部卒でないので、コースでみっちり学んで約40万円の費用がかかりました(゚д゚)!しかし、半年で合格しました!

しかも、このときに学んだ臨床心理学は、院試には十分すぎる内容でした。大学院に入ってからも、学部でしっかり4年間学んだ人たちと対等な(というか、それ以上くらいの)知識を持っていると感じましたし、大学院の授業にもついていけました。そういう意味では、価値ある40万であったと思います。

ちなみに、臨床心理士指定大学院の入試において実績のある大手の河合塾でも、コースで47万という費用がかかります。

効果

一方で、予備校に通った効果はどうでしょうか?私の体験談で言えば、先程も書いていますように、40万という費用はかけましたが、半年通っただけで志望校に合格できましたし、大学院でその学びが活きたことを考えればコスト以上の収穫があったと思っています。

ここでは、効果を合格実績として捉えてみましょう。編入学院の合格実績は、東京大学や神戸大学といった旧帝大の国立大学から、全国さまざまな私立大学まで、幅広く合格者を出しています。河合塾の合格実績としては、2017年度で157名が合格したようで、合格先の学校はさすがは大手、京大から関大からさまざまですね。

つまりは、これだけの実績ですから、

  • 予備校で努力して勉強すれば合格できる(効果は非常に大きい!)

と考えておいて問題はないと思います。あとは、

  • 40~50万の費用で短期間での合格を手に入れるか
  • 数万円の教材費で独学で長期間勉強して合格できるか?

というコスパの比較になるでしょう。

予備校の雰囲気

3つ目のポイントは、予備校の雰囲気をチェックすることです。

見学・体験に参加

大金を支払って、少なくとも数か月は勉強する場所となるのですから、雰囲気を知っておく必要があります。そのために一番確実な方法は、予備校を見学、できれば体験授業にまで参加してみることです。例えば、

  • 大人数のクラスで質問しづらそう
  • 先生の授業の進め方が早く、ついていけそうにない
  • 学んでいる生徒たちが学生気分だ

などなど、その場に行ってみないとわからないことがたくさんあります。自分の勉強しやすい環境にあるかをチェックしましょう。

口コミ

直接予備校に足を運ぶことが難しい場合は、口コミを頼りにするということも1つの方法です。予備校でこれだけの実績があるのですから、現役大学院生の中には結構な人数の予備校出身者がいるはずです。知り合いに現役の大学院生がいる場合は、尋ねてみましょう!予備校出身者でなくても、同期に同じような人がいて、いろんな噂を聞いているかもしれませんよ。

予備校出身者であれば、その予備校で学んでみた結果までよく知っているので、勉強方法なんかもついでに教えてもらえるかもしれませんね(*^^*)

まとめ

臨床心理の大学院入試のために予備校に通うことを考えている人は、

  • 専門科目と英語、両方の受験科目の対策をする上で、臨床心理の知識をどれほど持っているかを把握しておくこと
  • 予備校通学にかかる費用(コスト)と、それに対する効果(パフォーマンス)、つまりは合格実績など、がどれほどか計算しておくこと
  • 予備校の雰囲気を確認しておくこと

という3つのポイントを押さえておくことが重要でした。

予備校に通うとなると、かなりの大金が必要ですので大きな決断となるでしょう。しかし、それと同時に人生を大きく変える転機となるとも言えます。後悔のないよう、しっかり考えて良い選択ができると良いですね。

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