臨床心理士を目指す大学院生のアルバイトは?実態を教えます!

臨床心理士を目指す大学院生、つまり臨床心理士の養成課程がある臨床心理士指定大学院で学ぶ大学院生はアルバイトをしているのでしょうか?そもそも、アルバイトをする時間があるのでしょうか?

実は、実態としては多くの人がアルバイトをしています(`・ω・´)ゞしかし、賢く選んでお金を稼ぐことが大事になってくるのです!それでは早速、私が大学院にいたときの経験をもとに実態をお伝えします!

(大前提)アルバイトのための時間捻出!

まず前提として、臨床心理士指定大学院は忙しいです。授業数は学部時代に比べるとそれほど多いように感じませんが、授業の間の時間に学内実習、学外実習が入ってくるうえに、修士論文の準備もあります。私の修士1年のときのスケジュールは、週5日大学院に通い(まるで通勤…(;´∀`))、土日もレポートや実習の準備などで追われていました。

アルバイトをするとしてもまず大事なのが時間捻出なのです。そのために、

  • 大学院生活2年間の見通しを立てる
  • 修士論文は早めに終わらせるスケジュールにする
  • 通学時間を講義の復習や勉強に有効活用する

といった、徹底したスケジュール管理が必要になります。

特に1点目の2年間の見通しを持っておくことは大事です。ある時期に集中して、実習をしなければならないこともあります。あるいは逆に、急に暇になる時期もあります。スケジュール管理がおろそかだと、後々切羽詰まってアルバイトができない、ということになりがちです。まずアルバイトができる余裕があるのか、スケジュールを立てて考えてみましょう。

どんなアルバイト?

実際に臨床心理士養成課程の大学院生でアルバイトをしている人は、どんなアルバイトをしているのでしょうか?私の周囲の院生がどんなバイトをしていたのかご紹介します。

TA(Teaching Assistant)

TAとは、大学・大学院の教務のお仕事です。例えば、

  • 授業レジュメの印刷
  • 授業中の補助係

がメインとなることが多いでしょう。時給はほぼ最低賃金ですが、大学でアルバイトができるという点が魅力です。講義と講義の合間など、時間の空いたときにできるので、効率的に働けます。

さらにオイシイのが、補助をしている授業の先生と親しくなれるという点です。あまり知らなかった先生の研究の面白い話を聞けますし、その先生のコネで就職の話までいただけたらラッキーですね!はじめからそれを狙ってTAをする、というのもアリです。

先生の研究のお手伝い

教授など先生方の研究のお手伝いをしてアルバイト代を稼ぐ、という方法もあります。研究のお手伝いとは、例えば、

  • 実験・調査データの整理やデータ入力
  • 先生が開催に関わる勉強会やセミナーのスタッフ

などがあります。

私はずっとこのような先生のお手伝いをしていました。定期的な仕事ではないので安定して収入があるものではありませんが、なんといったって、先生の研究内容を勉強できるし、データ入力なんて日々パソコンを使っていれば楽すぎる仕事なんです…笑

お小遣い稼ぎには、この先生の研究のお手伝いが一番メリットが大きいと思います。

病院やクリニックなど心理職関係

あまり数は多くないですが、病院やクリニックなどで心理職がするような仕事をアルバイトでさせてもらっている場合もあります。例えば、

  • テスター(心理検査をとる人)
  • 受付などの事務員

といったパターンがあります。

テスターは、非常に勉強になります!いくら授業で心理検査の実施手順を学び、同じ大学院生を相手にロールプレイをして練習したからといって、実際の患者さんの検査とはまるで別物。本当の患者さんの心理検査を取ることができるのは、相当貴重な経験なのです!それを、お金ももらえて指導も受けさせてもらえるなんで、相当良いアルバイトです。

クリニックでは、受付を大学院生にアルバイトでお願いしていたりするところもあります。大学院生としては、心理職の仕事はできませんが、クリニックの仕組みや働き方を見て学ぶことができるというメリットがあります。

いずれにしても、病院やクリニックでアルバイトができる点で最大の隠れたメリットは、修了後そのまま採用してもらえる可能性がある、という点でしょう。アルバイトをしている間に存在感を示していれば、正職員として雇ってもらえることもあり得ます。そうして就職先をつかみとった先輩方もいらっしゃいました。

臨床心理と全く関係のないアルバイト

学んでいる臨床心理と全く関係のないアルバイトをするという強者もいます。例えば、居酒屋だったりカフェ店員だったり…(゚∀゚)

このようなアルバイトで難しいのは、急な用事に対応できないということです。大学院で急に実習先に行かないといけなくなったり、学内実習のクライエントの関係でミーティングをしないといけなくなったりなど…考えればたくさんありますが、急な用事は入るものです。

シフトとして時間がしっかり決まっているアルバイトならば、急に休むなんて難しいですよね。その逆もそうで、「(居酒屋とかの)アルバイトがあるから」と言って、大学院関係の諸々を休むのは言語道断なのです。そのアルバイトがまだ臨床心理に関係するものなら、アルバイト先に理解があれば許してくれる余地はあるのですが、居酒屋は難しいでしょう。

アルバイトをするのなら、どうせなら臨床心理に関するもののほうが良さそうです。

アルバイトの位置づけ

臨床心理士指定大学院で学ぶ2年間において、生活費を稼ぐレベルのアルバイト代を稼ぐのは正直なところ難しいと思います。週3日・4日でアルバイトを入れると、確実に勉強が疎かになります。

勉強のために書籍を購入したり、ワークショップに参加したりするのにもお金がかかりますから、そのための「お小遣いを稼ぐ」という感覚でアルバイトをすると良いです。

だとしたら、お金がもらえて勉強もできてしまう先生のお手伝いとか、病院やクリニックでのアルバイトが一番利益が大きいと感じます。

まとめ

臨床心理士を目指す大学院生のアルバイトは、

  • 時間を捻出するという大前提のもと
  • 授業のすきま時間を有効活用できるTA
  • 勉強も同時にできてしまう教授など先生方のお手伝い
  • 貴重な経験が積める病院やクリニックでのアルバイト
  • 臨床心理を全く関係のないアルバイト

といったものが実態でしたね。また、忙しい大学院生がガッツリと稼ぐことは難しいので、

  • お小遣いを稼ぐという感覚でアルバイトをすること

も念頭に置いておきましょう。

どのようなアルバイトをするにしても、賢く時間を使うことが求められます・ω・

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