心理学を学びたい!ずばり、英語力は必要?不要?

心理学を学びたいと思っている人にとって、英語力が必要なのかどうかは気になるところですよね。どこにいっても英語力が求められる時代になりましたが、心理学においても、英語はやはり必要なのか、ズバリお伝えします!それでは、順に確認していきましょう!

心理学の資格を取るために英語力は必要?

心理学を学ぶと一口に言っても、さまざまなレベルがありますよね。心理学の資格を取るために心理学を学ぼうと考えている人に、英語力は必要なのでしょうか。

臨床心理士や公認心理師の資格を取る

臨床心理士と公認心理師の資格を取得するためには、まず資格試験の受験資格として、原則、心理学系の大学院を修了する必要があります。そして、大学院入試では、基本的にどの大学院でも基本的に英語が試験科目になっています。つまり、大学院入試を突破する上で、英語力は必要です。

心理学系の大学院入試では、心理学の「専門科目」と「英語」の主に2つが試験科目となっていますが、なかでも「英語」は重視されます。なぜなら、専門科目は受験者が勉強したいと思っている心理学に関する知識を問われるので、基本的に受験者が得意な科目のはずですから、点数の差がつかないのです。したがって、英語の点数で差がつく、つまり英語で合否がわかれます!

これは、英語が苦手だと思っている人には、残念なお知らせかもしれませんね…。が、大丈夫です!大学院入試の英語は、対策をしっかりしておけばそこまで怖いものではありません!なぜなら、

  • 英語の問題は各大学院で特色があるため、対策が立てやすい
    例)文章題のテーマが精神分析に偏っている、文章題は非常に短く、むしろ穴埋め問題など基礎的な理解が問われる、など
  • だから、過去問を繰り返し解けば、傾向がつかめる

という理由があるので、恐るるに足りません。しかし、過去問を入手したり、各大学院の傾向に沿った勉強をするのは、一人では難しいかもしれません。そのような場合は、大学院入試に特化した予備校なども活用しましょう。予備校については、「臨床心理の大学院入試!予備校に通うなら3つのポイントを押さえよ!」のページで少し触れていますので、参考にどうぞ。

その他民間の資格を取る

他の団体が管轄している心理学系の資格には、

などがあります。これらは基本的に心理学のことしか試験で問われませんので、英語力は不要です。

しかし、これら資格を取って世界で活躍したい、となれば英語力は当然のことながら必要になります。例えば、実力をつけて海外でカウンセリングをする場合などは、やはり英語でのやりとりが必要ですからね。

心理学の研究者になるために英語力は必要?

英語力がないと仕事にならない

結論ですが、心理学に限らず、研究者になるのであれば、英語力があって当然、です。というより、英語力がないと良い研究はできません。それは、次の2つの理由からです。

  • 世界中の他の研究者の研究成果を知るため
  • 自分の論文を世界のより多くの人に知ってもらうため

過去の研究を知らべるためには、英語で発表されている論文を調べなければ、全て調べ切ったとは言えません。それに、自分の研究は日本語で発表するよりも英語で発表する方が確実に多くの人に読んでもらえます。

例えば、「データベースからみた論文使用言語の動向」という論文によると、2000年時点で、なんと、化学関係の文献のおよそ82%が英語で書かれています。日本語はわずか4.3%です。少なすぎです!やはり、研究者のスタンダードは英語のようですね。たった4.3%の論文を読んでも、その分野に詳しい専門家とは言えないでしょう…。

どんな英語を学べばいいか

心理学を学ぶ上で英語が必要になると、スバリ

  • 日常会話レベルで英語を話せる
  • 英語で心理学の専門用語を理解できる

この2つの英語力が必要です。

例えば国際学会で英語で発表できる方が、日本の小さな学会で発表するよりもたくさんの方に聞いてもらえますから、日常会話ができる程度の英語力を持っている方が自分の研究成果を多くの人にアピールできます!これは研究者として、随分大きなメリットですよね。

心理学の専門用語といのは例えば何かというと、

  • 愛着…attachment
  • うつ…depression
  • 中央値…median 

というようなものです。中央値、のように、心理統計の用語も英語で覚えなければ、心理学に関する英語の文章は読めません!これが結構つらいところです。ただでさえ日本語の専門用語も難しいですからね。しかし、マスターするポイントは心理学の専門用語ですので、限られている、とも言えます。

まとめ

心理学を学びたい場合、英語力が必要なのかどうか、については、

  • 臨床心理士・公認心理師の資格を取るためなら、大学院入試で英語が必要
  • その他の心理学系民間資格を取るためなら、基本的に不要
  • 心理学の研究者になりたい場合は、英語力は必須

という結論でした。英語はやはり、どんなことをする上で、できないにこしたことはありません。しかし、苦手な方は、必要な場面で適度にできれば問題ないと思います。そのあたりは、英語とうまく付き合っていきましょう^ ^

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